2016年11月21日

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見逃してはならない腰背部痛を発現する病変。

急性圧迫症状を伴う骨の病態や骨髄AVM破裂によるクモ膜下出血、膿胸、感染性の心内膜炎、胆のうの炎症、総胆管に起こる結石、急性膵臓炎、腎盂腎炎、大動脈解離、腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)、腎梗塞、急性溶血反応があげられます。

整形外科的疾患の中で見逃してはいけないのは脊髄圧迫を伴うものです。

脊髄の圧迫は膀胱直腸障害で区別すると良いようです。

痺れていどでは神経根症状の起こっている可能性が高い。

麻痺の発病している状況だと腰痛(ようつう)が主訴になりません。

緊急手術となるのは脊髄圧迫からの脊髄損傷と馬尾神経症候群、腹部大動脈破裂(ふくぶだいどうみゃくはれつ)と急性大動脈破裂(きゅうせいだいどうみゃくはれつ)があります。

初診時は腰背部の痛みは内科的疾患を見逃さないために気を配ればいいのである。

整形外科的な病気ならば既往歴(急性・慢性)や可動域制限(制限がなくても疼痛増加・減少するのかなど)、骨叩打痛、ラセーグ徴候、レントゲンによる検査などを観れば判断が着くことがたくさんある。

また、外科的な病態であるならば発熱、悪寒は大体ないことが多い。

No.51
緊急性は無くても注意して欲しい疾患
悪性新生物の骨への転移や腸腰筋膿瘍、椎間板異常、脊椎の圧迫骨折、脊柱管狭窄症、などがあげられる。

上と下の椎体同士が接し、後根神経節を咬んで強烈な振動痛や夜の痛みが出現する椎間孔狭窄症も現在医療機関で注目されているようです。

No.52
神経学的診察
脊柱、脊髄の疾患が仮定できたときは神経診断学の経験を使って解剖学的な判断やレントゲン・CT・MRIをやってみる必要性があります。

下半身への放散痛が診られるケースには、椎間板損傷の可能性が出てくる。

椎間板障害は90パーセント程度ががL4/L5椎間板かL5・S1椎間板に発生すると言う。

脊髄の解剖的な特徴からL4/L5椎間板障害原因の場合L5だけの異常かL5とS1の症状が考えられ、L5/S1椎間板の症状S1のみの異常となる。

異常神経根を探すには知覚(ちかく)、筋力(きんりょく)、反射(はんしゃ)などを検査するべきである。

No.53
反射
膝蓋腱反射:腰椎4番神経根が関連している。

これが機能低下すればL4機能障害などを考える。

アキレス腱反射:S1神経根が主に関っている。

この神経が機能低下すれば仙骨1番神経機能障害を疑う。

No.54
知覚
腰椎4番、脛骨稜(スネ)の内側。

腰椎5番、脛骨稜(スネ)の外側。

第1指と第2指の間。

仙骨1番、足のうら、外果の下。

No.55
筋力
L4、足首の関節の内反と背屈。

腰椎5番、足趾の背屈。

S1、足首の関節の外反と底屈、足の指の底屈。

これらの神経学テストによって解剖学診断を行うことが可能です。

さらに定性的なテスト方法として神経根症状を観る誘発検査などある。

もっとも有名なのがラセーグ検査(SLRテスト)と呼ばれるもので仰臥位(ぎょうがい)の姿勢で膝を伸展した状態で脚を上げる。

お尻~膝の下に痛みを訴えたら腰椎5番,仙骨1番の根症状が存在する可能性があります。

持ち上げた脚の反対の側が痛みが出ることがありクロスSLRと言われています。

FNS診断と言われるものもあり腹ばいの状態で膝の関節を曲げて下肢を持ち上げる検査。

L3,腰椎4番の神経根が影響されていると大腿部前面に症状が出る。

No.56
鑑別診断
下肢の放散痛を認める時には椎間板損傷以外の疾病を可能性を疑う必要がある。

可能性を考える箇所として骨盤・股関節などです。

股関節の病気の時は股関節が外旋こうしゅくときたいはん、仰臥位で内旋障害が出る時がたいはん。

骨盤の疾病、特に仙腸骨関節を診察するにはニュートンの試験などが効果的なんです。

このテスト法は仰向けで腸骨を左右の後ろへ圧迫し、恥骨を後方へ圧迫する、続いて腹ばいで仙骨を押圧するテスト方法です。

痛みが出現したら陽性で仙骨の疾患が疑うことができる。

No.57
治療
エックス線やMRIで決定診断がついたときは手術の適応などが考慮されるが、急性腰痛症のみの判断の状況は次の方法が考えられる。

基本的には体力を鍛えて、痛みに負けないようにする方法以外どうしようもなく、腰のサポートをするのほかににできることは他にない。

動かないようにしていたならば体の備える治癒能力を使い21日ほどから12週間以内に自然に好くなる場合が大多数である。

しかし、動かないようにしてられずあまり良くならないうちにスポーツなどを再開してしまう再度悪くしてその後慢性的な腰痛にしている状況もめずらしくない。

外科手術が必要なのは重い症状の椎間板異常(下半身の麻痺や麻痺症状のひどいもの)や悪性新生物とかがある状況だけである。

強烈な痛みの「急性腰痛症」だから、治療・施術方法には安静にして様子をみるか、鎮痛剤+安静+湿布(パラセタモール、非ステロイド性抗炎症薬)ほどで保存的なやり方が普通です。

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